朝晩の寒暖差で冷えを感じやすい、いまの季節こそ取り入れたい生姜。
実は生のままと加熱したものとで、含まれる成分の割合が変わることをご存知でしょうか。
今回は、今日からできる、生姜の上手な取り入れ方をご紹介します。

生の生姜と加熱した生姜で、成分の割合が変わる
生姜の辛みのもとになっているのは、「ジンゲロール」と「ショウガオール」という2つの成分です。
生の生姜は、ほとんどがジンゲロールで、ショウガオールはごくわずか(全体の2%程度)しか含まれていません。
ところが、加熱調理するとジンゲロールの一部がショウガオールに変わり、ショウガオールの割合が増加します(1)。
生姜は、生のまま食べるか、加熱して食べるかによって、含まれる成分のバランスが変わる食材なのです。
生姜で体が温かく感じるのは本当?
「生姜を食べると体が温まる」とよく言われますが、これはヒトを対象にした研究でも確認されています。
生姜を添加しない水と生姜の粉末を水に混ぜた生姜水、生姜を添加しないパンと生姜粉末を添加したパンを比較した場合、生姜を添加したものほうが摂取したあとに額の表面温度が上がったと報告されています。
さらに、生姜をそのまま摂る(生姜水)よりも、生姜を加えて焼いたパンを食べたときの方が、より多くの部位で表面温度が上がったという結果も(2)。
加熱して調理することで、温かさを感じやすくなる可能性がある、ということかもしれません。
体を冷やさないために、今日からできること

朝晩の寒暖差や、急な気候の変化で、知らず知らずのうちに体が冷えてしまうこともあります。
そんなときは、加熱した生姜を食事に取り入れてみましょう。
すりおろした生姜を味噌汁やスープに加えたり、炒め物の香りづけに使ったりするだけでも、手軽に取り入れることができます。
温かい紅茶やお湯に少量加えるのもおすすめです。
まとめ|生姜は「食事の工夫のひとつ」として
生姜は、体を冷やさないための食事の工夫のひとつとして適量取り入れるのがおすすめです。
生姜だけに頼らず、3食バランスよく食べることも忘れずに。
毎日の食卓に、ちょっとした生姜のひと工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。
出典:(1)吉田真美. 平林佐央理. ショウガ中の6-ジンゲロールの加熱調理による変化. 日本調理科学会誌. 2015, 48巻, 6号, p.398-404.
(2)藤澤史子. 灘本知憲. 伏木亨. ショウガ摂取がヒト体表温に及ぼす影響. 日本栄養・食糧学会誌. 2005, 58巻, 1号, p.3-9.
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